ワイルドターキーができるまで
何を、どんな方法で、どこで行うか。それはバーボンづくりにおいて、どれも欠かすことのできない重要な要素だ。ワイルドターキーのマスターディスティラーは1世紀以上にわたり、ケンタッキー・ストレートバーボンを正統な製法 — つまりワイルドターキーならでの製法 — でつくり続けてきた。
ワイルドターキー蒸留所
ワイルドターキーは75年以上もの間、ケンタッキー州ローレンスバーグ、ワイルドターキーヒルで製造を続けてきた。ものづくりに注がれる情熱と伝統から、比類なきバーボンとライのラインナップが生まれた。
厳選された素材たち
こだわりの製法
バーボンづくりには時間がかかる。1世紀近くもの時間を積み重ねてきた経験から、ワイルドターキーのマスターディスティラーたちは誰よりもそれを理解している。
原料の選定、そして粉砕
すべては、原料となるコーン、ライ麦、大麦麦芽をマスターディスティラーが選定するところから始まる。ワイルドターキー蒸溜所では、特別に栽培された非遺伝子組み換え穀物を採用し、年4回に分けて徹底的な品質検査を行っている。こうして厳選された原料のみが、ワイルドターキーの深い味わいをつくるのだ。
マッシュ
場所がすべてである。それがワイルドターキーの基本だ。 ワイルドターキー蒸溜所はケンタッキー・リバーに面した石灰岩層(ライムストーン)の地盤の上にあるため、良質な水を地下の水源から直接くみ上げて使うことができるのだ。石灰岩層は天然のろ過層となり、鉄分などがろ過された非酸性水を生み出す。これを穀物とともに使用することで、より深い味わいが生まれる。大麦麦芽とサワーマッシュ(生きた酵母菌を含む蒸溜されたマッシュの残液)を加え、発酵作業がスタートする。
発酵
コーン、ライ麦、大麦麦芽に酵母を加えることで、澱粉が糖化され、ワイルドターキーの深みのある豊かな味わいが生まれる。ワイルドターキーの自家製酵母と、マスターディスティラーのラッセル父子、ジミーとエディーが守り続ける奥義が生み出す独自の味わいだ。
蒸溜
液状のマッシュを円筒形のコラム・スチル(連続蒸溜機)へと注ぎ入れる。高温で気化させ液体へと戻し、さらに蒸溜プロセスを繰り返すことで、風味を損なうことなく最高品質のホワイトドッグと呼ばれる原酒をつくり上げていく。
樽詰め
蒸溜したホワイトドッグは、樽の内側に最も強く焦がすレベルNo. 4の「アリゲーターチャー」が施されたアメリカン・ホワイト・オークの熟成樽へと注がれる。既定の上限よりも低いアルコール度数で樽詰めを行うことで、熟成後の加水量を低く抑えることができるため、バーボン特有の風味が薄まることがない。こうした熟成樽へのこだわりが、ワイルドターキー独特の深い琥珀色とコクのある味わいを生み出すのだ。
熟成
樽詰めされたバーボンは、貯蔵庫で熟成される。2年が経過した後は、完全に熟成されるまで毎年テイスティングを行う。ワイルドターキーの熟成期間が長いのは、特長的な深い味わいが醸成されるまで十分な時間をかけるからなのだ。
ボトリング
十分に成熟したバーボンの中から、ボトリングするのにふさわしい樽を選び、出荷時期を判断することができるのはマスターディスティラーだけ。マスターディスティラーの厳しいチェックを経て、世に出ることを許された樽からは、じっくり時に磨かれた原酒が放出される。そして、ろ過によって雑味を取り除いた後、ボトルに注ぎ込まれていく。
ワイルドターキーのテイスティング方法
ワイルドターキーのテイスティングには、以下の4つの項目が欠かせない。